オムツかぶれになる原因は高齢者のおむつかぶれの原因もあかちゃんと同じく排泄物の刺激やおむつとの摩擦によって起こりますが、あかちゃんの場合と異なるのは、体勢を変えることが難しいことや排泄時の自覚症状が少ないことです。また、自分でトイレに立てる高齢者の場合、排泄に関してのことを家族に相談することに抵抗があるひとも多く、おむつかぶれに気付くのが遅れて症状が悪化してしまうことも少なくありません。

タイプ別の原因

パッドタイプ

尿漏れ用のパッドを使用している場合、取り換えの回数が十分でないとかぶれが発生しやすくなります。本人の排尿感がなくても尿漏れしていることも多く、自覚症状がないまま長時間同じパッドをつけていると尿の刺激成分による痒みや炎症などを起こす原因になります。





パンツタイプ

高齢者が自分でおむつを取り替える場合は、取り替える際に尿や便をきちんとふき取れていないことで炎症の原因となります。また、寝たきりの高齢者の場合は排泄を自覚できない場合や、排泄による不快感を人に伝えられないことでおむつの取り換えの頻度が少なくなり、排泄物による刺激に肌が長時間さらされることによっておむつかぶれを起こす原因になります。

かぶれの場所で見る原因

  • ウエスト / 足の付け根
  • パンツタイプの使用でこのような箇所に炎症が出る場合はサイズが小さすぎるか、おむつの上から着ている衣服による締め付けが強い可能性があります。

  • 排尿部
  • 高齢者の場合、摂取する水分量がすくないと尿の濃度がこくなり、肌への刺激がつよくなることがあります。また、男性の場合はパッドやおむつを適切にセットできていないことにより尿が十分に吸収されず、肌の刺激となって炎症の原因になることがあります。

  • 肛門周り
  • 軟便や下痢の症状が続いている時は便のアルカリ濃度が高くなるため、肛門付近の肌を傷つけやすくなります。また、便を十分ににふき取れていないことが原因でかぶれが起こりやすくなります。

  • お尻全体
  • 医師からのアドバイス寝ている状態、座っている状態などで同じ体勢をとりつづけていると広い範囲に炎症が起こりやすくなります。さらにおむつの取り換えが十分でないなどの要因が重なると、排泄物に含まれる雑菌が繁殖する原因となり、カンジダなどを併発する原因にもなります。寝たきりの女性の場合は尿がおしりの後ろまで流れることが多く、お尻全体の炎症をおこす原因となります。